オンデマンド印刷専用 自動PP加工機「フジプラ PLS3310」
弊社のサイトをご覧いただきありがとうございます。兵庫県姫路市の印刷会社「富士高速印刷㈱」でございます。
今回の機械紹介は、オンデマンド印刷機に合わせた自動PP加工機になります。
PP加工とは(ポリプロピレンラミネート加工)とは、印刷物の表面に薄いフィルムを熱と圧力で貼り合わせる加工のことです。
この加工を施すことで、印刷面をキズや汚れ、湿気から守り、見た目の高級感や耐久性を高めることができます。
主にパンフレットやカタログ、冊子の表紙、メニュー、パッケージなど、長期間使用される印刷物に使用されることが多く、印刷の仕上げとして欠かせない工程です。
PP加工には大きく分けて2種類あります。
「グロスPP(光沢PP)」はツヤがあり、色がより鮮やかに見えるタイプで、華やかな印象を与えます。
「マットPP(艶消しPP)」は落ち着いた質感で反射を抑え、高級感を演出する仕上がりになります。
弊社ではオンデマンド印刷との高い親和性を持つ自動PP貼り機「フジプラ PLS3310」を設備しております。
オンデマンド印刷はトナー定着面が特殊なため、一般的なPP加工では印刷面積が多い場合にトナーとの密着性が弱く、剥がれが発生しやすいという課題があります。
この問題を解消するため、当社ではオンデマンド印刷専用に設計されたPP貼り機を採用し、より高品質で安定した仕上がりを実現しています。
PLS3310の特長
- オンデマンド印刷専用設計のハイエンドモデル
- 菊四切・A判四切・四六八切など多様なサイズに対応
- PP加工のセット替えを最小限にし、生産効率を向上
- 短納期・多品種印刷の後加工をスムーズに処理
主要仕様
ラミネート速度 | 1.0~5.0 m/分 |
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ウォームアップタイム | 約15~30分 |
温度調整範囲 | OFF・60~130℃(5℃単位) |
対応フィルム | プラスターフィルム(カートリッジ式専用)30µm |
給紙方式 | エアーサクション給紙方式(エアー量調整付き) |
対応用紙厚 | 90~270kg(四六判坪連量 104.7~314g/m²) |
最大用紙サイズ | 350×500mm |
最小用紙サイズ | 272×382mm |
電源 / 消費電力 | AC100V(50/60Hz) / 1000W |
本体サイズ / 重量 | 1800(W)×630(D)×1160(H)mm / 約151kg |
活用と効果
- オンデマンド印刷との密着性を強化し、トナー剥がれを防止
- PP加工の品質を均一化し、高い光沢と耐久性を確保
- 小ロット・多品種対応を実現し、短納期にも柔軟対応
富士高速印刷の生産体制
当社では、オンデマンド印刷機「RICOH Proシリーズ」と「フジプラ PLS3310」を組み合わせることで、印刷からPP加工・ラミネート加工までを一貫生産しています。
冊子・パンフレット・伝票・販促ツールなど、幅広い印刷物に対応できる体制を整えており、品質とスピードの両立を実現しています。
―― 富士高速印刷株式会社 設備紹介